
自分自身は、ほとんど受賞歴のない えだ毛です。
今回は過去40年余りで登場したボードゲームで世界で最も国際賞の受賞歴があるゲームの紹介です。
その名も「クアルト Quarto」
ボドゲ好きには定番のゲームですかね。
学校の教材にもなっていて教育やビジネスで最も重要視されるスキルである
「クリティカルシンキング:批判的思考」を伸ばせるらしいです。
いわゆる偏った考えでは正しい結論に至らず、直観や前提条件をまず疑い客観的に考えるということが学べます。
っと、小難しいことは言ってますが簡単ルールで子供でも楽しめるゲームです。
通常版とミニ版との違いはコマやボードの大きさだけで、ゲーム性に違いはありません。
商品名 | クアルト(Quarto) |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 15分 (実際はもう少しライトです) |
対象年齢 | 8歳以上 (実際はもっとライトです) |
国内メーカー | CAST JAPAN |
作者 | Blaise Muller (ブレイズ・ミュラー) |
参考価格(Amazon) 最下部にリンク有 | ¥6,000~(通常版) ¥3,800~(mini版) |
自分の渡したコマで負ける4目並べ クアルト
4×4の盤面に自分と相手交互にコマを置いて行き、タテ・ヨコ・ナナメ一直線に、共通の特徴で4つ目のコマを置いた方が勝ちというゲーム。
そして最大の特徴は置くコマを自分で選べず、相手が選んだコマを使用しなければいけないってことです。
共通の特徴が盤面に3つ直線で並んでいるときに、その特徴のコマを相手に渡した時に勝負が決まります。
つまり負けるときは自らのパスで負けてしまうのです。セット内容
箱に入っている内容はこんな感じです。
ゲーム盤面4×4ボード
ゲームを行うボードです。
マス毎で数ミリのミゾが彫られていて、ほかのマスに干渉することはありません。
4つの特徴の16個のコマ
色々な特徴のコマが16個入っています。
上下があるので注意。(穴の有り無し)
保管しておくコマ袋
布製の袋です。
駒を無くさないように入れておけますね。
取扱説明書
何ヵ国語かの説明書が入ってます。
もちろん日本語も入っていますので特に問題はないでしょう。
※同メーカーの説明書に比べて、日本語のフォントが少しにじんでました。。。
箱を包んでいるフィルムに貼ってあるシール
箱の外の梱包用フィルムに直接貼ってあるシールです。
箱は英語なのでこちらを見てどういうゲームかを把握するためのものですね。
説明書には載っていません。
フィルムごと綺麗に切り取って保管しておくことをお勧めします。
コマの特徴
何回も言っている白黒・高低・穴有り無し・丸四角の16個のコマですね。
リストにするとこんな感じ。
- 白色 / 高い / 穴有 / 丸
- 白色 / 低い / 穴有 / 丸
- 白色 / 高い / 穴無 / 丸
- 白色 / 高い / 穴有 / 四角
- 白色 / 低い / 穴有 / 四角
- 白色 / 高い / 穴無 / 四角
- 白色 / 低い / 穴無 / 丸
- 白色 / 低い / 穴無 / 四角
- 黒色 / 高い / 穴有 / 丸
- 黒色 / 低い / 穴有 / 丸
- 黒色 / 高い / 穴無 / 丸
- 黒色 / 高い / 穴有 / 四角
- 黒色 / 低い / 穴有 / 四角
- 黒色 / 高い / 穴無 / 四角
- 黒色 / 低い / 穴無 / 丸
- 黒色 / 低い / 穴無 / 四角
画像で見るとこんな感じです。
- 白のコマと黒のコマです。
- 高いのコマと低いのコマです。
- 穴有りのコマと穴無しのコマです。
- 丸いコマと四角いコマです。
遊び方
さてさてゲームのやり方を紹介していきましょう。
ゲームの準備
- ボードを自分と相手の近くに置きます。
- コマを上下を合わせます。(穴有り無しがあるので)
たったこれだけです。
ゲームの進行
- じゃんけんなどで先手後手を決めます。
- 先手プレーヤーがボードに置かれていないコマを選んで相手に渡します。
- 後手プレーヤーが渡されたコマを4×4のマス目の空いているところに置きます。
- 後手プレーヤーがボードに置かれていないコマを選んで相手に渡します。
- 先手プレーヤーが渡されたコマを4×4のマス目の空いているところに置きます。
- 1~4を繰り返し、特徴が共通のコマが直線に並ぶ4つ目のコマを置いた人が「クアルト!」と発言すれば勝利となります。
ゲームの勝敗と注意点
- 特徴がそろったとき「クアルト!」と宣言した人が勝ちです。
発言しないと勝ちにはなりません。 - 「クアルト!」と発言し忘れて、相手にコマを渡した時点で相手に「クアルトだよ」と言われたら時は、指摘した人の勝ちとなります。
- お互いに見落としをしていたらゲームが続行になります。
後から指摘することはできません。 - すべてのコマ16個を置いた後に共通する特徴が直線に並ばなかった時、
ノーゲーム引き分けとなります。
ゲーム風景~実際にやってみた~
右手プレーヤーが先手(青)、左手プレーヤーが後手(赤)で解説します。- 準備してゲーム開始です。先手が白色/高い/穴有/丸のコマを渡しました。
後手が盤面にそれを置きます。 - 後手が黒色/高い/穴無/丸のコマを渡しました。
先手が盤面にそれを置きます。 - 先手が黒色/高い/穴無/四角のコマを渡しました。
後手が盤面にそれを置きます。 - 後手が白色/低い/穴無/四角のコマを渡しました。
先手が盤面にそれを置きます。 - 先手が黒色/低い/穴無/丸のコマを渡しました。
後手が盤面にそれを置きます。
(【丸】のリーチになりました。) - 後手が【丸】を渡すと「クアルト」宣言されるので
白色/低い/穴有/四角のコマを渡しました。
先手が盤面にそれを置きます。 - 先手が黒色/低い/穴有/丸のコマを渡しました。
後手が盤面にそれを置きます。
(【穴有】のリーチになりました。) - 後手が【穴有】リーチに気付いていません。
黒色/高い/穴有/四角のコマを渡してしまいました。
先手が盤面にそれを置き「クアルト!」と宣言します。
先手プレーヤーの勝ちとなります。
おすすめポイント
クアルトは非常にシンプルですが頭を使うゲームです。
おすすめしたいポイントはこんな感じ。
- 簡単に覚えられるルールだけど頭がこんがらがる
- 自分の渡したコマで負ける「やってしまった感」がたまらない
- 意外と8歳未満の子供でも大丈夫
- クリティカルシンキングの向上
- 上級者向けのルールもあり
簡単に覚えられるルールだけど頭がこんがらがる
4目並べ限定だとやったことないかもですが、○×ゲームや5目並べならやったことあるはず。
誰もが知ってる1列に並べるルールが基本になっているので、すんなり頭に入るはずです。
でも勝つ条件が8パターンもあるので頭は常にフル回転になってきます。
思考を停止するとあっさりまけちゃうことも。自分の渡したコマで負ける「やってしまった感」がたまらない
自分で置くコマを選べず、相手が置くコマを自分で選ぶことが最大のポイントです。
自分で確かに選んでるはずなのに、なぜか負ける。。。
悔しさも倍増なんです。ゲームの箱には15分くらいの所要時間と書かれてますが、
実際は5分そこそこで終わると思います。
意外と8歳未満の子供でも大丈夫
ボードゲームはゲームの箱に目安の対象年齢が書かれてあります。
ただ製作者が決めた年齢ですので誤差はどうしても出てきます。
R指定的なものでないのであくまでも目安です。
ですので、ゲームによっては対象年齢未満でも楽しめるものや、
対象年齢より数歳上じゃなきゃ楽しみづらいものもあります。
特にカードに漢字が書かれているものは意外と対象年齢が低めに設定されていて、
なれるまでに苦労するものがある印象です。
今回のクアルトであれば対象年齢8歳以上です。
ですが、形をそろえるコマだけがプレイ道具なのでもっと小さい子どもでも大丈夫です。
実際私の3人目のチビが5歳ですが、1人目の小学3年のチビに勝つこともよくあります。
(ちなみに、得意不得意ですが、このゲームに関しては3人のチビの中で5歳のチビが一番強いです)
クリティカルシンキングの向上
冒頭にも書きましたが「クリティカルシンキング:批判的思考」が育まれます。
凝り固まった考えや手拍子で物事を進めないようよく考えることが身につくと思います。上級者向けのルールもあり
通常のルールで満足できなくなったら、タテ・ヨコ・ナナメ以外に、2×2で揃った時も
「クアルト」できるようにアレンジしてみるのも面白いです。
(説明書に載っています。)
また上級者同士でやる時は時間制限を設けてもいいですね。
子どもと大人がやるときは大人だけに時間制限を付けるとか。
インターネットなら無料でクアルトを遊べます
2020年5月現在で176種類のボードゲームがインターネット上で遊べるサイトです。
インストールは不要でブラウザ上から楽しめます。
一部有料ですが軽く100種類以上は無料で遊べるんですよね。そして今回紹介した「クアルト」も無料のラインナップに入っています。
家に遊ぶ人居ないし、来れないし。。。とか
そんなときに部屋を立てて遊んでみるといいと思いますよ。
もちろんフレンド対戦や観戦機能もあるので
最近話題のオンライン飲み会でやるのも面白そうですね。
似たようなコマを並べるゲーム

まとめ
やはり昔から楽しまれてきたゲームであるだけあって、
シンプルかつ奥が深いですね。
みんなでワイワイするのもよし、じっくり考えながらプレーするもの良し。
カード系と違って子どもが雑に扱っても折れたりしないのもいいですね。
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